AUDIOSTATION第1回試聴会[レポート] 第一部 PC Audio徹底勉強会! with KRYNA 6月25日(土)PM 2:00~
東京都町田市のKRYNAショールームにお邪魔してのAUDIOSTATIONとして初の試聴会となりました。
事前の打ち合わせでCDのリッピングからPC Audioの総括の説明をしてほしいということでしたので下記の順序で説明することにしました。
・はじめに
(1)PC Audioとは何だろう~定義付けてみる
(2)デジタル音源の理論
(3)ハイレゾって何だろう
(4)44.1kHz/16bitってダメな音源なのか
大体ここまで約1時間曲もかけずに説明のみ、しかし本日のお客さんは熱心に聞いてくれました。
そしてCDリッピングの説明となります。
私の理論ではまずPC Audioを楽しむコンテンツとしてはCDリッピングを中心にしていただいたほうが、と考えています。
すでに多くの方がCDはたくさんお持ちのはず。そしてCD自体は約30年前のフォーマットのデジタル音源につき、今のデジタル技術で再生したらより良いものになるはずです。
そこでCDリッピングもいろいろと改良してきました。
CDリッピングソフト、これはdB Poweramp、これ一本に絞りたいと思います。
TAKE1 windows VAIO OS8.1、内蔵ディスクドライブ使用、内蔵ハードディスクに落とす。一般的にはこの方法が一番多いのでは。
TAKE2 windows VAIO OS8.1、ディスクドライブにPioneer BDR-S08J(現在は BDR-S09J-X)+RATOC SYSTEM RS-EC5-EU3を使用、他はそのまま
BDR-S09J-XはバルクのBDライターです。これにRATOC SYSTEMのドライブケース RS-EC5-EU3に組み込みます。電源がIECインレットとなり、オーディオ用電源ケーブルが使えます。
TAKE3 上記のストレージを Buffalo/DELA HA-N1AH20に使用。PCとの接続はダイレクトモードでLANケーブル1本で接続
TAKE4 dB PowerampにMac OS版が登場し、Mac Book PROを使用
TAKE5 Mac Book PROをMac Miniに変更
TAKE6 KRYNAスペシャル ドライブのインシュレーターにD Prop extendを使用
これは私がリッピングを実行する過程でこの順番で変更していった過程です。だんだんといいものが出てきたというわけですね。
さあ、これを実際に順番に聴いてもらったわけですが曲はLinda Ronstadt「What’s New」のみ
普段からKRYNAアクセサリーであるなしをこの曲でやっているとのことで、延々と「What’s New」が続きます。
しかしお客さんは立派にどんどん良くなっていくさまを理解してくれます。
なお、TAKE3以降はDELAのプレーヤー機能を使用したダイレクトUSB DAC再生をしていますので又格段と良くなってきます。
ここでなぜ音が良くなっていったのかを追います。
ポイントはPCによる作業はできる限り分業し、少なくさせること。
windowsよりMacの方が音楽再生に向いているということ、
高周波ノイズを減少させる方法はどうしたらよいのか、ということになると考えられます。
Mac MINIを使用したのもノイズ対策でMac Bookでは一体化しているディスプレイを分けたことの効果になると思われます。
今回はリッピングを例にしましたがPC Audio再生も同様の工夫が大きく効果を上げることができます。
また、DELAの最新ファームにより、リッピング機能が追加になりましたので、BDR-S09J-X+RS-EC5-EU3のドライブを使用し、この機能でのリッピング比較も実施しました。
これはかなり好評で上記TAKE4より上ではないかという声が大半でした。
結局ここでもPCレスの効果が大きく反映されていました。
さて、リッピングはグレードアップしましたのでたぶん元は同じと思われるハイレゾ音源との比較をしましょう。
(ハイレゾ音源はすべてe-onkyoより入手)
そこで事前に気にはなっていたのですが、DELAでダイレクトダウンロード機能というのが昨年追加になっていました。
どういうことかわからなかったので、初めて手掛けることとしました。
手順は次の通りです。
1、e-onkyoのホームページで「デバイス」管理を開いてください。
2、「デバイスキー表示」をクリックしてコードを入手します。
3、このpin codeをDELAにて「設定」→「ダウンローダー」「アカウント設定」で入力します。時間制限があるので要注意、うまくいくとDELAのディスプレイに↓が表示されます。
さてこの後どうしたらよいのかわからず、どこにも説明もなくいらつきながらとりあえず購入音源をパソコンにダウンロード、
しばらく他の仕事をしながら忘れていたらいつのまにかDELAの中に「downroad」というフォルダーができて勝手にダウンロードされていました。
つまりこの機能はDELAの電源が入り、インタネット回線につながっていたらe-onkyo側合間を見てダウンロードされるというものでした。
ということは出先で購入し、家に帰ったころにはDELAにダウンロードされているというものです。
また、ダウンロードの際もPCレスとなり、期待がもてます。
まずはPCにダウンロードしたものとDELAダイレクトとの比較、これは予想通りの結果でDELAダイレクトは非常に優れていました。
というわけで下記の曲をブラインドで当てようという無茶な企画が始まります。
・Hilary Hahn Mozart Violin Concertos5
・三宅由佳莉(3等海曹)a prayerピアノバージョン
・Jim Hall Concierto de Aranjuez
・Grover Washinton Jr. Just The Two Of Us
・Norah Joans Come Away With Me
・Chicago Hard Habit To Break
結果は…..なかなか当たりませんでしたねぇ。
ハイレゾでスペックが高くなると実際音がどうなる、という定義はなく、リッピングのグレードが上がるとなかなか区別できないという結果でした。
しかし、聞き込むと違いはわかりますよ。
そして、ここはKRYNA、KRYNAインシュレーターを追加し、音がどうなるかをまた「What’s New」を使用して比較。
PM6:30、長い長い試聴会もようやく終了。
何度「What’s New」を聴いたことやら、しかしお客さんの熱心さには頭が下がりました。
説明が大半、曲も単一という内容ですが、しっかりついてきてくれました。
内容も相当理解してくれて、逆にこういった説明は初めてで非常に勉強になりましたとみなさん口を揃えて話してくださいました。
明日第2部、アナログレコード再生、最新デジタル処理編に続きます。
今回は非常にマニアックな内容となりましたが今後もどこかでやっていきますので、どうぞご期待ください。
このホームページにて試聴会のスケジュールが決まりましたら紹介させていただきます。
予告も詳しくしますよ。