PC Audioなんじゃかんじゃ…..

ここではPC Audio関連の時事を私の主観で解説してみます。オーディオは趣味趣向の世界ですから最終的に判断するのはユーザー自身です。何かの参考にしていただければ。

1,なぜPC Audioは音がいいのか?

デジタル再生ということでCDプレーヤーによる再生と比較してみましょう。まずはCDの拡大図を見てみます。

この写真のピットとランドによってデジタルの「0」と「1」を表現しています。つまりCDプレーヤーはCDに書き込まれている「0」と「1」の情報を読み取り、そこから音楽のデジタルデーターを組み立てるわけです。(レーザーピックアップで習得したものはアナログで「0」か「1」かを拾う)
その組み立てられたデーターを瞬時にDAコンバーターに送ってオーディオ機器に電送します。

作業としては次の工程になります。

 

  1. CDに書き込まれている情報をピックアップで拾う
  2. 取り込んだ「0」と「1」の情報から音楽デジタルデーター(リニアPCM 44.1k/16bit)を組み立てる。
  3. 機器によってはクロック処理をし、データーを整列させる。
  4. DAコンバーター部に電送する。
  5. アナログ信号に変換して、オーディオ機器に送る。

 

こういった作業を瞬時にするわけですね。これは大変だ。したがって、デジタルなのでバイナリーは同じはずだから音が変わるわけがない!という説もあります。しかし、これだけの仕事をするのだから機器による価格差で再生音の差がでるのは当然といえるでしょう。

次にCDをPC Audioで再生します。PC Audioの場合はリッピングという作業をし、ファイル形式のデジタルデーターを作ります。
この間は音を再生するわけではないので読み込みの時間制限はありませんから時間をかけてでも正確にデーターを取り込むことが出来ます。実際ディスクの状態が悪いものの場合丸1日かかることもあります。取り込んだデーターはオーディオ用NASなど、ストレージに取り込みます。この状態でデジタルの音楽信号となっているわけです。したがって、次の段階はその信号をDAコンバーターに送り出して再生するだけです。

結果、次のことがいえます。

(1)CDプレーヤーは非常に細かい作業を瞬時に行うので機器による能力の差がはっきりでる。

(2)PC Audioはデジタルファイル化されたものを再生するだけなのでシンプルである。

音質の差はファイルの精度の差になる。(もちろん使用するDAコンバーターにもよる)
ファイルを高品質にする方法はこちらから

(3)CDプレーヤーは程度の悪いディスクを何とか再生した場合どう処理しているのかわからない。

PC Audioは良い音にするためにはコツがいります。・リッピングはいろいろ努力する必要がある。しかし一度取り込んじゃえばこっちのもの。詳しくはこちらで。
パソコンを使ってリッピングする

・電送もがんばりましょう。
詳しくはこちらで
インターネット、ネットワークを真剣に取り組んでみる

努力すれば努力しただけ良い結果が得られます。めざせ!ハイエンドCDプレーヤーの音!技術介入ができる趣味は楽しい!!!

2,PC Audioのファイル形式は何を選択したらいいのであろうか?

・ファイル形式あれそれ

圧縮系可逆圧縮系無圧縮系

圧縮する=データーを間引きするつまり音を作る要素(情報量)が少なくなる。
可逆圧縮=保存するときは圧縮するけど、再生時(というか演算時)には元に戻す。したがって情報量は変わらない?
無圧縮=保存時も演算時も何も手を加えない。そのまま。

私が推奨していますオーディオ用NASは最低でも1TBのストレージを装備しています。
1TBはCDベースで約2000枚分のデーターを格納できます。(CDを450Mとして計算)
したがって圧縮してデーターを小さくする必要は「ありません」

結果、選択肢で圧縮系は削除!
無圧縮で選択しましょう。
ここに登場!可逆圧縮でも非圧縮のものがある。dBpowerampでFLACを選択するとuncompressedというのがあります。これぞまさしく非圧縮の可逆圧縮形式のものということになります。

さて、PC Audioの歴史

パソコンで音楽信号をファイル化するにあたり、CDDAのCDフォーマット、つまりリニアPCMね。これをそのままファイル化したのがWAVEです。
拡張子;.wav
まだメタデーター(楽曲情報)というものがなかったときなので元々はメタデーターを書き込むようにはしていなかった。
のちのちデジタルデーター圧縮という技術が登場、可逆圧縮というのも登場するわけです。(ずいぶん説明を簡略化してしまった、)

重要なのは圧縮する、ということはファイル形式の中では後発になります。
したがって音楽データーのみならず、メタデーター、そして歌詞も書き込むことができます。
音楽データー以外の情報を普通に盛り込むことができるようになりました。
その上で、先ほど紹介しましたFLAC uncompressedだとメタデーターはもともと書き込めるようになっているわけです。

デジタル技術はいろいろなところでどんどん進歩していきます。
メタデーターをいれるようにできていない「WAVE」がメタデーターを書き込むようにできるようになっていました。(dBpowerampのリッピングやe-onkyoのダウンロード音源)
いろいろ説がありますが、私的には全く問題ないレベル!

最終的には音質勝負となりました。
「WAVE」vs 「FLAC uncompressed」
これはどうやっても「WAVE」の勝ちです。
( AUDIOSTATION試聴会では比較試聴で取り上げたい内容ですね)

これ、理由付けは難しいのですが、デジタル音源の基本はPCMなんですよ。したがってPCMに一番近いファイル=WAVE
FLAC等はデコードが必要になるので音質的には不利!と説明する人は誰もいませんな。プロのエンジニアの解説を聞きたいですね。

3,CDリッピングはどのようにするのがいいのかな?

こちらでCDリッピングのやり方をいろいろ紹介しています。
やっぱりいい音で聴きたいんだけど何かコツがあるのかしら?

さて、どれが一番いいのかな?前述を読んでいただくと次のことがわかります。

1,メタデーターを自己流でしっかりまとめるにはパソコンでリッピングしないといけない。

DELAはリッピング後に変更、fidataはリッピング前にappで手直しはできます。
パソコンでdBpowerampを使うとディスクを入れたときに全貌がすべて見れますのでそこで手直しができ、完全ユーザー流ができます。
メタデーター考えるのはめんどくさいな-って考える人に朗報です。
「roon」を導入するとroonがすべてのメタデーターを管理してroon流にまとめてくれます。
詳細は roonを楽しんでみようにて
roonを楽しんでみよう

2,問題の再生音

ノイズ源パソコンを経由しないのでDELA,fidataダイレクトは有利です。
しかし、パソコン周辺にいろいろ手を加えることで改善できます。
結果、AUDIOSTATION方式はMac-dBpowerampでやってます。
詳細はこちらから
中谷式CDリッピングの歴史
もともとDELAやfidataという便利なものがない時代からやっているのでdBpowerampを使うことしか頭になかった。
ディスクを入れたときに表示される画面が好き!

という単細胞的な判断ですが、努力に努力を重ねる結果となりました。

いかがでしょうか?
結論、どちらが良いかは使ってみて判断ください。
自分でバンバンしてみよう。

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