インターネット、ネットワークを真剣に取り組んでみる

インターネットネットワークは電気、水道、ガスとともに現代のインフラになってきました。私にとって便利なのはFAX複合機がインターネット経由で外出先で受信AXを見ることが出来ることです。家庭内ではパソコン、スマートフォン、タブレットを中心として、電話、家電機器やセキュリティもインターネットでコントロールされます。

そしてPC Audioもインターネットを利用して選曲やストリーミングサービスや音楽配信サービスで音楽自体を入手するようになってきました。結果、非常に便利になったという意識で安心していましたが…..

もともとインターネットは接続先は全世界に向けられているのでいろいろなところから高周波ノイズもやってくるようで。おまけに入口で家庭内インターネットを整理するルーターは相当なノイズ源なようで。しかし、ノイズのない状態というのはよくわからなかったので今までは「これが普通だ」と思っていました。

ところが2019年末にsonoreからOptical Moduleという回線を光変換する機器が登場して現実が露わになってしまったのです。

ルーターからの出力をOptical Moduleで光ケーブルに変換、そしてハブに接続する前にまたOptical ModuleでLANケーブルに戻しハブに接続の図です。
光ケーブル接続の効果はいかに?

これはびっくりですね。インターネット回線にはこれだけ音を濁らすものが混入していたとは。そして多分ルーターも音を濁らしていたんでしょうね。

ちょっと詳しくやりましょう。

1,インターネット回線にOptical Moduleセットを接続、ハブよりNASとネットワークプレーヤーに分岐して再生する場合。
音楽信号はNASからハブ、そしてネットワークプレーヤーと電送されるのでハブにてネットワークからのノイズが遮断されているのが「すぐ」わかる!

2,インターネット回線にOptical Moduleセットを接続、NASとハブは接続するもNASとUSB-DACを接続するのでハブには音楽信号が流れない場合。
NASとハブにてネットワークに接続されているだけでも外部からのノイズが影響、遮断されているのが「よく」わかる!

つまり、LANケーブルでネットワークに接続されている以上何かしら悪い影響があった、ということになります。光ケーブルはデジタル信号のみを電送するのでここでノイズを「遮断」することが可能となったわけです。

さて、今度はどうすればいいのかな?をやってみましょう。このシステムはもともとはオーディオ用ではなく、大規模ネットワークにおけるハブの分配における優劣をなくすものだったんです。

この写真はバッファローのBS-GS2016/Aになります。16口のLANポートの右側に上下に黒いポート(ふたがされているので)があります。これがSFPポートです。このポートに各ハブ間の入出力を接続することで複数のハブを使用するときに個々の優劣がなくなる、並列接続ができるようになります。業務用ですから精度も高く、オーディオへの応用が効いたというわけですね。

写真で紹介しましたバッファローのBS-GS2016/Aですが、ハブのオーディオ用として2019年秋ににこれが発売されています。

BS-GS2016/Aと同じようにSFPポートが2個装備されています。したがって、Optical Moduleの出力をこのポートに直接入力することができます。S100というハブはオーディオ用に設計されているものでこのハブを使用することでハブの内部で発生しているノイズへの対策も期待できます。

というわけで光ケーブルの受け側にはBS-GS2016/AやS100を使用していただくのが便利だと考えています。そのままハブとして使用できますからね。

さて、送りです。
冒頭はsonoreのOptical Moduleを紹介いたしました。ところが早々に販売完了、ようやく2021年3月に新型「Optical Module Deluxe」となって再販されました。

Optical Module DeluxeにはSFPモジュールは1個付属ですので追加もう1個に光ケーブルが必要になります。輸入元トップウイングからオプション販売されています。
( SFPモジュール \ 6,050、消費税込  光ケーブル 1m \ 5,500、消費税込2m \ 6,050、消費税込3m \ 6,600、消費税込 5m \ 7,150、消費税込などなど )

また、S100がヒットしているメルコシンクレッツよりバッファローのメディアコンバーターに関連機器をセットしたS100オプションセットが発売されています。

上記2機種は光電送部はマルチモードのSFPモジュールと光ケーブルを使用しています。選択肢としてシングルモジュールを使用することも可能ですが、ケーブルが折れやすくなりますので取り扱いは注意が必要です。マルチモードとシングルモードが規格上の互換性はありません。必ず同一規格のものを選択してください。

これを導入することでインターネット回線上のノイズ対策は飛躍的に向上します。今まで当たり前と考えていた再生音が違う次元の音になることは間違えありません!

ハブに搭載されているSFPポートはルーターからの接続ともう一つ使うことが出来ます。さあ、どうしましょうかね。

じゃあ、試しにNASへの接続の入出力に使ってみましょうか。

結果は…..うーむ少なくともルーターからの接続に使用したほど効果的ではないですね。むしろちょっと違うカラーがでるかな、これは当然使用しているオーディオシステム全体で変わってくるはずですが。つまりノイズ対策で効果は極めて現れるもののNASがちゃんとオーディオ用のものを使用したらすでにノイズ対策が施されているわけです。そして光変換することで2回作業が増えるわけです。これは違うトーンが出てきても不思議はない。

次にネットワークプレーヤーへの接続の入出力に使ってみましょうか。

これも結果は…..NASと同じかな。
いや、スフォルツアートの新型ネットワークプレーヤーは入力がSFPポートになってるぞ。これは結果が良かった上での採用のはずなので楽しみですね。

さて、また大きなノイズ源パソコンとの接続に使用してみましょうか。

リッピングの音は良くなるし、ストリーミング、roonの音は良くなるしとやっぱりノイズ源との接続には絶大な効果がありました。

というわけで贅沢に2系統の光接続システムが用意できたらいろいろつなぎ替えをやってみましょう。私とは違う結果がでるかもね。

ネットワークを組んでPC Audioを良い音で楽しみたい方は必ずやりましょう!

付録
Buffalo BS-GS2016/Aを使って搭載SFPポートを使用して光ケーブルを使用する。

Buffalo BS-GS2016/Aには表面的にはLANポートが16個、SFPポートが2個搭載されています。
しかし、/A仕様は上段のLAN8ポートとSFPポート1個は管理設定上offになっています。
必要以上に空きポートがあるとそこがノイズの入口になるかも、という配慮のようです。

これは設定を手直しすることで指定のLANポートのON,Offができます。
SFPポートは上段は15A,下段は16Bと兼ねています。15AをonにすることでSFPポートは2個とも有効にできます。
SFPポートを使用する際は兼用になっているLANポートは使用できませんのでご注意ください。

さて、それではBS-GS2016/Aの設定をやってみましょう。

1,http://buffalo.jp/download/driver/lan/bsset2.html

バッファローのビジネススイッチ設定ツールです。
こちらのアドレスにアクセスして、一番下のほうのダウンロードするをクリックしてインストールしてください。

2,ビジネススイッチ設定ツールを立ち上げましょう。


次へをクリック

3,パソコンが接続しているネットワーク上のBS-GS2016/Aが表示されます。


現状は2台使っています。設定対象とするのは下側になりますので下のBS-GS2016/Aをダブルクリックします。

4,

「設定画面を開く」をクリックしてください。

5,

ユーザー名とパスワードを入力する画面が出ます。
「ユーザー名;admin、パスワード;password」(デフォルトの場合)を入力します。
そして、ログインしてください。

6,

左側の基本設定からポート設定をします。

7,

ステ―タスは現状の設定状態です。管理がOnになっているポートは使えます。Offは使えません。

8,

速度/モード設定にて設定を変えることが出来ます。
管理にチェックマークが入ると開通します。

9,

管理の表示がすべて「on」になっていますので全ポートが開通してました。16ポート、すべてが使用可能となります。

SFPポートを利用するに、コストパフォーマンスが一番高いのはBS-GS2016/Aを使うことになりますね。光電送の効果をまず味わってください。けっこう効きますヨ!

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