AUDIOSTATION第12回試聴会 [レポート] オリオスペックでアナログオーディオフェア またまたアナログレコードをアーカイブする!「Hi-Res Vinyl Playback」

オリオスペックさんでは全然別のタイトルで紹介されていました。「恒例─アナログオーディオフェアを勝手に応援するイベント─『 アナログを肴にデジタルでクレージーに遊ぶ』

■日時:平成29年6月10日(土)16:30~18:30ぐらい(結局19:00終了でじた)
■会場:有限会社 オリオスペック

〒101-0021東京都千代田区外神田2-3-6 成田ビル2階
TEL:03-3526-5777

ちょっとかみ合っていない感じになってしまいましたがこのイベントの報告ということでオリオスペックさんのブログで先に紹介していただきました。
http://www.blog.oliospec.com/?p=1100
いろいろ持ち上げていただきありがとうございました。

というわけで、AUDIOSTATION風にアナログレコードを考えてみましょう。

(準備編)

勢いでほとんど持ち込んでしまいましたが昔から普通にやっていることなので別に特別なことではありません。ただ、レコードプレーヤーの運搬は緊張感がありました。したがって、持ち込む数日前から調整に次ぐ調整をし、増し締めをしてがっちり固定をして、これで大丈夫かな???という具合に神経を配りました。幸いオリオスペックさんも車を用意していただいたのでレコードプレーヤーはグリーン車のごとくゆったりと運ばさせていただきました。おかげで多分(また多分というのもみそなのですが)くるうことなく店内に持ち込むことができました。帰りは、終わりましたので緊張感も解けて隙間に入れて運んで帰ってしまいましたが、それだけ、精密なものであることには違いありません。

さて、前述したとおり、多分くるわず設置することができました。一応水平を確認、針圧は再測定し、プレーヤーに針を下ろすと….まあ野暮ったい音がするではないですか。まるでレコードプレーヤーが「疲れてんだから働かすな!」と言ってる感じで。そういえばアナログの巨匠に「レコードプレーヤの気持ちになって調整しないと絶対にうまくいかないよ。」と教授されたのを思い出しました。ということは必要なのはクールダウンですね。再生音は無視して針をおとしてしばらく我慢ですな。

その間にスピーカーのセッティングをしますか。音源は当然ながらデジタルハイレゾを使用。安定感は間違いありません!

予想より長い時間クールダウンにかかって1時間以上経ってようやく落ち着いてきました。いつもの音になりつつあります。納得いかなくても今更プレーヤー再調整はやりたくないですよね。絶対蟻地獄に落ちていきます。

そして、ようやく結果が伴ってきました。いいぞ、いいぞ、いや、すごいぞ。そうかいつもより音圧が高いんだ。M2TECHのくせとしてEQで演出するとどうしてもハイ上がりになりやすいなぁ、と思っていたのは音圧が上がっていないので低音が再現できていなかったんだ。そこからはオリオスペックさんの存在は消えてしまい一人で悦に入っていたのでした。閉店時間も過ぎてしまいましたのでオリオスペック社長に結果を報告し、また、明日ウオーミングアップですね。

(試聴会当日)

さて、今回はアナログオーディオフェアを応援するイベントなので、アナログオーディオフェアの会場もちらっと。

ちらっとですぐに通過して、右手に見えるは旧ヤマギワ・リビナの跡地、その奥には旧石丸電気本店の跡地が。

営業時には非常にお世話になった両店だけに寂しさひときわです。そうこうしてるうちにオリオスペック到着! さあ、がんばろ。

さて、本日のシステムの写真です。

正面は恒例FOSTEX G1003MGとB.M.C.今回はCS2です。

サイドのラックには上からレコードプレーヤーCLEARAUDIO Performance DC、M2TECH Joplin MK2、CHORD Dave、B.M.C. DAC1PREHR、DELA HA-N1AH40/2と続きます。そして大量のレコード!レコードの試聴会の時はどうしてもとっ散らかっちゃうので整理しなくては。デジタル部、これはJOPLIN MK2とDAVEですね。

どこに行ってもこれは必需品です。エネルギー感が別物です。

今日の主役のレコードプレーヤー CLEARAUDIO 「Performance DC」ですね。

ご覧のように堅牢にできているもののデザインが優しい感じで「優れもの!」と一目で感じます。トレース能力も高くZYX R100 Yatraとのコンビネーションもいいみたい。情報量自体が多いみたいで歪注意!スタビライザーはAudio Replasの高純度石英を使用したOPS-1S HRで置いた瞬間に静かになります。

で、PC専門店にMacを持ち込むという禁じ手をやってしまいました。windowsでは384kHz/32Fの伝送はできない(入力のみできないようで)、コントロールパネルで384kの表示は出ません。サンプリングレート、ビットレートの数値が大きくなるということはそれだけ情報を入れる器が大きくなると解釈するのが的確であると思います。元はアナログレコードですから、器いっぱいに音楽データーを入れることができるのではないか、ということで384kHz/32Fにこだわってみましょう。

いつも置いているチューニングパネルですが、これがないわけにはいけないのです。これによってセンター定位を確実に演出することができます。ということは位置、高さ、これも正確に追わなければいけません。

さて、日も変わりましたので改めてサウンドチェック。しかし、またダメダメの音しかしない。いまさら調整するわけにもいかずしばらく鳴らして様子をみるしかない。Performance DS君がその気になってくれるように待ちましょう。おおよそ2時間たって、ようやく本領発揮!アナログの世界は本当に大変だ。
そうこうしている間にお客様がぼちぼちと。アナログオーディオショウ帰りの方もいらっしゃいます。

この日はアナログオーディオショウ岩井先生の後にしようということで16:30開始。Performance DC君もその気になってくれて遅いスタートはちょうど良かったようです。

(試聴会開始)

PC Audioのキングダム「オリオスペック」ということもあって、無駄な気合が入りまくっていました。したがって何を説明していたのかあまり覚えていません。少なくとも次のことはしゃべっていたような

1、本日のシステム構築の仕方
2、再生時にやること(EQの設定、ゲインレベルの設定)
3、レコード自体の出来、不出来
4、Vinyl Studioの使い方
5、実際にデジタルファイル化する。

そして最後のファイル化する作業がなぜかサンプリングレート設定を失敗して192kHzでやってしましました。ご来場の皆様、大変申し訳ございませんでした。

終わって感想、「やっぱりアナログは大変だ」。デジタル再生のほうが安心、安定。その後ほとんどレコードに針を下ろしていないのは言うまでもありません。

でも頭の中であの時のすさまじい音はこびりついているなぁ。
アナログサウンドの魔物に取りつかれながらも冷静な毎日を送っているこの頃でした。

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